2010年04月16日
ケロ君の地震予知

もう8年目に突入の 趣味と言うには あまりに特殊すぎる「地震予知」
大気中のイオン量の変化から 大地の異常を察知しようという 科学的アプローチ
・・・と言えるかどうかは本人も疑いつつ 今日も測定に励むのでした・・・
おヒマでしたら御来場下さい。 ケロ君の地震予知
2010年04月24日
東南海地震

時は1944年
遠州灘付近に地震近しと予想した
元東大理学部の今村明恒博士の要請により
掛川で水準測量が実施されていた
東南海地震当日を振り返って
水準測量を担当していた越山敏郎技師が こんな手記を残している
「原因不明のまま 午後の観測に入った。
ナンバー5259から掛川に向かって7点終わって8点目にタンニングした。
前方の標尺は固定点に立っているが 川本測手がセットした器械で
いつものように観測しようとレベルを合致させようとするも
レベルの気泡が動いて静止しない。
たんぼの中の一本道で強い風が吹き抜けていた。
日傘で風よけを作らせたり 器械のセットをやりなおしたり
いろいろ試みたがレベルの動きはますます大きくなるばかりであった。
そのうち 大地震がおき 瞬間 道路が波うってくるのがみえた。」
最後のフレーズの臨場感に 鳥肌が立ちます
2010年04月26日
地震対策薄型テレビ固定
家財の中で 一番高価な薄型テレビ
これがパタンと倒れて 大きな画面が割れたら 半べそです
固定しにくい形なので 後ろからヒモで引っ張りました
娘からはヒニクたっぷりに 「うわーっ カッコイイー 最高!」
と誉められましたが 正面から 見えないので御勘弁
冷蔵庫は つっぱり棒で固定
天井に穴が開くと困るので 板をかませました
食器棚は通販で買った ツッパリ機能付きの物入れで固定
収納も増える 優れものです
揺れると 扉がロックする金具で 食器の飛び出しを防止します
扉のガラスには もちろん飛散防止フィルム
これを貼れば ガラスが割れにくくなる効果もあるはずです
こんなことで
ケガをして 何人もの手を借りて 助けてもらう側から
人を助ける側に回る 可能性が高まります
大活躍する自分の姿を 映像で想像してみました
「おとーさん カッコイイ」
娘が感動の涙を流しています・・・
ステキ
タグ :防災
2010年05月14日
30日間の地震

最近30日間に日本で起きた地震です
あまりに数が多いので 日本列島の形がよくわかりません
これを見ると 改めて思います
「これじゃしょーがないか 一緒に揺れながら暮らすしかないなぁ」
揺れながら暮らすには、それなりの準備も必要ですね
家の耐震性能はどんな状態ですか? 家具の固定してます?
この図は防災科学技術研究所が日々更新しながら公開しています
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/
2010年11月02日
ケロ君の地震予知

11月2日4:01静岡県掛川市を震源とする
速報M3.6の地震が発生
静岡市でも震度1の揺れが観測されました。
第55回予測は的中となります。
うちのピーちゃん(黄色のインコくん)も揺れを感じたのか
4時ころバタバタとあばれていたそうです。(妻談)
僕は相変わらず朝まで熟睡
健康的?
それとも感度不良・・・
2011年03月12日
東北地方太平洋沖地震
静岡市内の7階建ビルの7階で会議中
クラクラする感じがして イスが不安定なのかとグイグイやってみたり
首を回してみたりしているうちに グラグラと揺れだした
天井の蛍光灯などが落ち始めたら動こうと上を見ながら身構えて約1分
揺れ方から 遠くの大きな地震だと判断
携帯をプチプチしていた人が「宮城で震度7」とつぶやく
一昨日から続いていた宮城県沖の地震の本震のもよう
会議はすぐに休憩に入り メールにて妻と娘の安全を確認
その日予定していた宴会は中止と伝えられ 会議はバタバタと慌しく進行
隣の席の人が携帯で津波の中継映像を見せてくれた
家が点在する広大な農地がワイパーで消されるように飲み込まれていく
どれだけの人が逃げ遅れたのか・・・不覚にも涙が・・・
夜が明けて恐る恐るテレビをつけると 壊滅状態の港町
燃え上がるコンビナート 原発も異常事態
電気もつかない避難所にあふれる人達も大変だが
テレビに映らない小さな漁村の裏山に逃げ込んだ人たちは
雪の降る夜をどうやって過ごしたのだろう 早く助けてやってくれと祈る
東名高速も国道も東京方面は清水の先が通行止め
海岸まで山が迫る地形のため 幹線道路は海沿いに集中しており
大津波警報が出ている間は 通行止めになる
愛知の友人からメールがあり
東名を東進中だが日本平パーキング手前から渋滞中とのこと
清水でUターンして帰ることにしたが Uターンするにも3時間はかかる模様
その渋滞を掻き分けるように 自衛隊や警察の救援隊が東進中
彼らは 「北へ向う」 と言っていたそうだ
当面は余震に注意しながらの救援活動が続く
御苦労様です 気をつけて作業して下さい
そして今は被災者の皆様の無事を祈るのみです
タグ :防災
2011年03月14日
今できること
静岡市内のスーパーのパンが売切れていると妻が言っていました
なぜパンなのか僕には意味がわかりませんが
被害が起きていない地区で買いだめをしてはいけません
東日本では食品を含めた製造業がダメージを受けています
特に 粉ミルク 紙おむつ 水(ペットボトル)を必要以上に大量に買うのは
救援活動のジャマをしていることになりかねません
普段どおりの生活を心掛けてください
東日本では発電所などのインフラがダメージを受けています
静岡県内では富士川以東は東京電力の管内ですから
その地域に住む人は停電情報等に注意深く耳を傾けながら
朝晩の節電に気を配る必要があります
富士川から西では節電に神経質になる必要はありません
日本全体で石油が足りなくなるようなら別ですが たぶん大丈夫です
また 1ケ月くらい 西日本の人は
なるべくなら東日本に行かない方がいいでしょう
極端なことを言えば東名高速で富士川を越えて
パーキングに寄るだけで東日本に負荷がかかります
現地に入ってのボランティア活動は 今はまだ混乱していて できません
支援したい気持ちがあるなら 当面は「ガンバレ」との気持ちを添えて
「お金」を寄付するのが正しい支援となります
みんなで一丸となって この難局を乗り越えましょう
タグ :防災
2011年03月15日
毛布寄付
北日本では寒さが戻ってきてしまいました
避難所では毛布1枚で暖房も明かりもない5日目の夜を迎えています
まだ孤立して救助を待つ人達もいるかと思うと 体が硬くなってしまいます
そんな厳しい被災地とは対照的に 今日の静岡は太陽が顔を出しました
非常用に保管してあった毛布3枚をパタパタして天日干ししてから
静岡県ボランティア協会が募集していた毛布寄付に届けてきました
昨日集まった600枚はすでに被災地向けに発送済みだそうです
募集を知ったのが昨日の夜なので仕方ありませんが
僕の届けた毛布は今夜の寒さしのぎには間に合いません
こういうことはスピード勝負だと あらためて思います
昨日も書きましたが
水道の蛇口をひねればジャカジャカ水のでる全く被害のない地域の人達が
ペットボトルの水やトイレットペーパーを あわてて買い込むのは間違いです
その時に備え 準備をすることは大切ですが それは今ではありません
今は 平時に蓄えた備蓄を放出する 非常時なのですから
2011年03月21日
被災地支援
お金での支援が正解とは判っていても
なにかもっと直接的な支援ができないものかと
東北向けのタンクローリー油送作戦を立案しましたが
千葉の石油精製所の被災により
清水港の石油出荷基地も石油類が不足しており
作戦は頓挫しました
その代わりと言っては あまりにお恥ずかしいのですが
静岡市による支援物資の募集に
緊急用にストックしておいたカセットボンベを寄付します
時間をおいてホームセンターがすいてから補充すれば問題ありません
(この支援物資受付は対象物が決まっていますので御注意下さい。)
道路網や石油基地などの物流拠点の復旧は
かなりの速さで進んでいます
状況は日々改善しています
被災地の皆さん もう一息です ガンバッて下さい
2011年04月01日
My morning player
ズームインSUPERが終了して
今日から「ZIP」という朝のテレビ番組が始まりました
その主題歌を作ったのが山下達郎さん
今回の震災を受けて 急遽新しい詩をつけたという
「 My Morning Player 」
あなたの苦しみを全てわかるわけではないけれど
せめてもの思いをメロディーにして送る・・・
明日への希望の言葉が綴られた詩に
ちょっとやられてしまいました
原発の現場では 劣悪な環境の中 作業が続けられています
僕達は遠巻きで見ながら 声援を送るしかありません
ニュースの度に妻と2人でテレビに向かって
「ガンバレ。ガンバレ。」って
それにしても せっかく集まった700億円の義援金を
被災者の方達に配分するための配分委員会が召集できないそうです
被害の全容が把握できないというのが理由らしいです
目の前に困った人がいるなら、どんどん配ればいいのに・・・
なんだかなぁー
2011年05月22日
東海地震も津波?

今回の地震では、壊滅的な津波被害が発生しました。
最大波高15mというあの津波の映像を何日も見たあとですから
静岡で東海地震の話をすると、やはり津波の話になります。
予測される東海地震でも、あのような津波が起きるのでしょうか?
「安政東海地震津波被害調査報告書」
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/shiraberu/higai/souteichousa/38-1986-all.pdf
1854年に起きたM8.4の安政東海地震について
静岡県がまとめた資料です。
この資料は静岡県地震防災センターの防災関係資料にあります。
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/shiraberu/higai/index.html
沼津から天竜川河口にかけての沿岸部を震度7の強烈な揺れが襲い
集落によっては建物が全滅という被害が発生しています。
山梨県でも鰍沢がほぼ全滅、甲府で大火がおきています。
津波による被害も発生していますが波の高さは最大で6m程度。
地震の規模が違うことを考えあわせても、
今回起きた東北地方の地震とは、かなり様子が違います。
この違いは、プレート境界の位置の違いからくると考えられます。
東北地方ではプレート境界が陸から離れた海の底にあり、
プレートの跳ね上がりが海を直接押し上げ、巨大津波を発生させます。
仙台平野は標高1~3mの低地が広がる、津波に弱い地形でした。
また、三陸海岸は津波の高さを増幅するリアス式海岸です。
加えて、沿岸部が地震と同時に沈降することが、津波被害を大きくします。
反面、震源が陸から離れているので、揺れは直下型に比べ小さくなります。
東海地方(静岡県)では、プレート境界が陸の下に食い込んでいます。
ここでプレートの跳ね上がりが起きると、
神戸で起きたような、直下型の強烈な揺れが発生します。
余震も、桁外れに大きいものが多発します。
海への影響もあり、津波は発生しますが、東北地方で起きるような
巨大なものではありません。歴史的に見ても、これは明確です。
また、県内平野部の標高が、比較的高いことに加え、
東北地方とは逆に、地震により沿岸部が1~2m隆起することも
津波による被害を、より小さいものにします。
やはり、東海地震の対策は「建物の耐震化」が最も重要と言えます。
津波が予想される地域では「避難先の確保」も考えることになりますが
建物が倒壊してしまったら、そこから逃げ出すことは出来ませんし
その建物が道路をふさげば、多くの人が避難路を失います。
「建物の耐震化」は自分だけの問題ではないのです。
津波被害が予測される地域は静岡県の資料で確認できます。
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/gis/maps.html
「表示する情報」のところで「推定津波浸水域」を選択して下さい。
ついでに「延焼危険度」も見てください。
「火事を出さない。」これがいかに大切か判ります。
タグ :防災
2011年06月21日
東海地震も津波?partⅡ

さて、それでは東海地震では、どれくらいの高さの津波が来るのでしょうか?
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/furumura/project/nankai_rendo/pdf/chap3_1.pdf
東京大学の研究所等が中心となって、東海・東南海・南海地震の3つの地震が連動
したケースを想定してスーパーコンピュータでシミュレーションした結果です。
資料内の22ページにあるグラフから、津波の高さを読み取ってみました。
3つの地震が同時に発生した場合、静岡県の沿岸部に到達する津波は3~6m
伊豆半島先端の下田のみピンポイントで9m近くになります。
3つの地震が時間差で発生したケースも計算されています。
地震により発生した津波が海の上を移動しているその真下で、
運悪く次の地震が発生すると、2つの波が合わさって大きくなります。
計算の結果、静岡県沿岸部では、平均2割近く津波が高くなります。
問題なのは、波高11mにもなる場所が発生することです。
県内では御前崎と伊豆半島先端の2点がピンポイントで高くなっています。
地震発生の時間差の違いによって、津波が高くなる場所が変わるはずですから
実際にどこがより危険なのかは、運次第ということになります。
また、地震発生から津波到達までの時間が3分程度しかないのも問題です。
揺れが収まってやっと動けるようになった頃には、津波がきてしまいます。
静岡県の作成した被害想定では、県内での最大波高を10mとしていますので
東大の研究結果と比較して、かけ離れてはいません。
沿岸部の全てに10mを超えるような防波堤を作るのは経済的に不可能ですので
静岡市も避難場所の確保、築造を中心に考えているようです。
ちなみに、静岡市が防潮堤等を計画する際の想定波高は7.2mです。
浜岡原発では
「波高6mを想定し、砂丘が10mあるから大丈夫」としていましたが
今回の震災を契機に、波高15mが来ても海水が建屋内に入らないように、
建物の機密性を高める工事を行いました。
妥当性の可否は別としても、県の被害想定10mに対して15mの設計なら
津波浸水に対する安全率は「1.5」ということになります。
ただし、静岡県における特殊事情として
「津波到達までの3分間で停止状態に持ち込めるのか?」という問題は残ります。
原発の立地基準を標高20mくらいに設定しておけば良かったですが・・・
静岡県では、東海地震の際に陸が1m程隆起することも考え合わせると
東大の計算結果である最大波高11m-隆起1m=10mということで
県の想定最大波高の「10m」は妥当と言えそうです。
タグ :防災
2011年10月01日
東海地震も津波?partⅢ

静岡県に限定して、東海・東南海・南海3連動発生時の津波の高さについて
考えてみましたが、もちろん影響は広範囲(九州~関東)に及びます。
その中で、最も危険な地域は四国沿岸部です。
土佐清水から高知、室戸にかけての四国沿岸部には平均波高7mの津波が
襲いかかり、地震と同時に起こった陸地の沈降が被害を大きくします。
東日本大震災と似た状況が起きると想像して下さい。
この地域では、道路等に堤防の機能を持たせる設計が求められます。
高台の住居区域としての利用促進を促す都市計画・法整備も有効です。
経済的な損失を考慮に入れるなら
津波の高さはそれほどでもないですが、伊勢湾内部も相当に危険です。
想定波高がもともと2m程度と低いので、伊勢湾内部の海抜0m地帯は
それを超えられてしまうと、壊滅状態に陥ります。
愛知県には日本の自動車産業が集中していますので、ここをやられたら
日本の経済はガタガタになってしまいます。
広範囲に渡って津波対策を見直す必要がありますが、根本的な対策として
渥美半島先端と鳥羽の間に、東京湾アクアラインのような橋を架け、
湾の入り口を絞ってしまうというアイデアはどうでしょう?
半分に絞れば、津波の高さも半分になってしまうはずです。
思いつきの空想物語も、100年200年先を見据えた計画と考えれば
現実味を帯びてきます。
これらの地域では、地震による揺れは静岡県に比べれば小さく、
震度7は、愛知県東部(静岡側)の一部区域に限定されると予想されます。
建物の耐震化も大切ですが、やはり津波対策が最重要課題となります。
くどいですが静岡県内では、特に津波に弱い地域を除き
建物の耐震化が最重要課題であることに変わりはありません。
タグ :防災
2013年02月04日
建物が浮く?
建物の耐震化というと
ガッチリと地面に固定して 丈夫にする
フツーはこう考えます
これとは正反対のアプローチ
空気の力で建物を浮かし 地面の揺れを断つ
「エアー断振システム」と呼ばれるこのアイデアは
ホバークラフトやエアホッケーゲームと
同じ原理を利用しています
先日 この建物を拝見する機会がありました
リモコンのスイッチを押すとプシューと音がして
家が3cmくらい浮き上がり「おーっ」と歓声が上がります
この状態になると 地面の横揺れは建物に伝わりません
もちろん地震のときは 自動的に作動します
これなら大地震が起きてもちゃんと生き残り
余震も気にせず生活ができます
たった3cmですが、空気がクッションになって
縦揺れもかなり吸収するとのこと
導入コストは
2000万円の新築建物に対して+300万円程度
固定概念をくつがえす 目からウロコのエアー断振
余裕があるなら 是非つけたいオプションです。
タグ :防災
2013年02月09日
冷蔵庫をネジ止め?固定、転倒防止
冷蔵庫に穴を開けてしまうというお話ではありません
先日 テレビの実験映像を見てビックリしました
ツッパリ棒で天井から押さえた冷蔵庫が
床側からスルッと滑って 簡単にズッコケてしまったのです
下から突き上げるような揺れで 床との摩擦がなくなってしまうのです
「浮き上がる建物」は画期的で素晴しいアイデアでしたが
「浮き上がる冷蔵庫」はシャレになりません
これではいけない!と対策したのがこの写真
100円ショップで入手したドアストッパーを
冷蔵庫の下に突っ込んで 床にネジ止め!
かなりワイルドですが
そこで満足するような私ではありません
食器棚も 床にネジ止め!
どーだ!まいったか!
タグ :防災